歯牙移植

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歯牙移植は、
ご自身の歯を移植する負担が少ない方法です

歯牙移植とは、噛み合わせに機能していないご自身の歯を欠損箇所に移植する方法で、正式には自家歯牙移植と言います。
歯は骨の中に埋まっていますが、骨と歯をつなぐ役割を担っているのが歯根膜というものです。
この歯根膜の中には、再生能力を持つ細胞がたくさん含まれています。
移植をすることで再生能力を活性化させ、新たな場所で固定することができるのです。

歯牙移植ができる条件

歯牙移植を行うには、まずドナーとなる歯が必要です。
基本的には、噛み合わせに干渉しない状態の健康な親知らずを使用します。
また、ドナーの歯には歯根膜がきちんとあることが条件です。
歯周病で歯根膜が壊されていると、移植をしても失敗してしまうでしょう。

歯牙移植の治療手順

まず、保存が難しい歯が残っている場合は抜歯処置を行います。
次にドナー歯の抜歯を行います。
その後なるべく時間をかけずにドナー歯を埋入し、噛み合わせが高くなっている部分を削って調整をしていきます。
縫合した状態で歯が安定するのを待ち、その後根管治療を行います。
根管治療後は被せ物を行い、治療完了です。

歯牙移植を行うことのメリット

ご自身の歯を移植するため、生体親和性は最も優れていると言えます。
また、歯根膜が歯にかかる刺激を伝えるため、食べ物を噛んだ際の感覚が伝わりやすいのもメリットです。
もし移植後に矯正治療を行いたい場合も、通常通り矯正をすることができます。

歯牙移植を行うことのデメリット

デメリットとしては、インプラントよりも技術的に難しいため、処置が行える歯科医院がさほど多くないという点が挙げられます。
また、ドナーとなる歯が無い場合や、移植する場所の骨が少ない場合には移植を行うことができません。