拡大床装置

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拡大床装置による
歯並び矯正

拡大床装置は、顎の成長を利用して永久歯が生え揃うスペースを確保するためのものです。
ワイヤー矯正のように歯に固定するものではありませんので、お子さんの負担が少ないことが特徴です。
口腔機能発達不全症の多くは、正しい歯並び・噛み合わせができていないことが原因です。
乳歯から永久歯に生え変わるタイミングで口腔機能発達不全症を改善する方法として、拡大床装置は大きな効果が期待できます。
プレオルソでの治療のタイミングを失ってしまった場合にも、拡大床装置を用いることである程度の歯並びを改善し、スムーズな生え変わりを目指します。

拡大床装置での治療とは

1日20時間以上を目安に装置を付けていただきます。
連続の20時間でなく、数回に分けて取り組んでいただくこともできますので、お子さんのペースに合わせて取り組んでいきましょう。
置の真ん中辺りには拡大ネジが入っています。
そのネジを回して装置を広げながら、ゆっくりと歯列を拡大していきます。

拡大床装置での治療が行える年齢

お子さんが拡大床装置を用いて治療を行える期間は「乳歯から永久歯に生え変わるタイミング」です。
早いお子さんでは5歳ごろから、ほとんどの歯が永久歯に生え変わる12歳ごろまで治療を行っていきます。

拡大床装置で治療ができるケース

拡大床装置を用いた治療は、以下の不正咬合(歯並びの乱れ)に効果を発揮します。
プレオルソのタイミングが合わなかったという方もぜひ拡大床装置をご検討ください。

上顎前突(出っ歯)

上の前歯が極端に突き出ている状態を上顎前突と言います。
下の顎の骨が小さいと、上顎前突になりやすいと言われています。
日本人の不正咬合の中でも上顎前突の症例数は多く、大人の方も矯正治療によって改善に取り組んでいます。

開咬(オープンバイト)

奥歯を噛み合わせた際に、上下の前歯が噛み合わない症状を指します。
骨格的な遺伝の他、指しゃぶりや舌の癖、口呼吸が原因となるケースも多く見られます。

過蓋咬合

上の前歯が下の前歯をほとんど覆ってしまっている状態を過蓋咬合と言います。
子どもの過蓋咬合は、上の顎に対して下の顎が後ろに下がりすぎていること、乳歯の奥歯を早期に失うことなどが原因になります。

反対咬合(受け口)

反対咬合とは、上の歯よりも下の歯が外側に出た状態です。
いわゆる受け口、しゃくれた状態を指します。
お子さんによく見られる不正咬合の症例で、早い段階で治療を行うことが推奨されています。

叢生

叢生とは、いわゆる「歯並びがガタガタ」の状態です。
日本人に最も多い不正咬合の症例で、骨格の遺伝や顎の成長不足が原因とされています。
顎が未発達なことで起こる叢生は、早い段階で小児矯正を行うことである程度防ぐことが期待できます。

拡大床装置での治療を行うメリット

拡大床装置を用いた治療は、お子さんの成長を利用して歯が並ぶスペースを確保するため、ほかの治療に比べると負担が少ないというメリットがあります。
プレオルソに比べると装着時間が長いなど、患者さんに頑張っていただく必要はありますが、将来的に抜歯矯正を行うリスクが軽減できるという点も、後々大きなメリットとなるでしょう。